瑞帆(伊原六花)は、しつこく復縁を迫る元交際相手を衝動的に刺し殺し、遺体を残したまま、現場から逃げ去った。しかしなぜか事件は発覚することなく、3年が過ぎる……。長江俊和の同名小説を原作にした恋愛ホラーサスペンス。 殺人、ストーカー、復讐(ふくしゅう) 、略奪愛――。恋愛をきっかけに危険な一線を越えた人物たちが織りなすホラー劇で、主人公の瑞帆を演じる。 「台本が届くたびに続きが気になって、止まることなく読み進めました」。瑞帆は元恋人を衝動的に殺害してしまい、逮捕の恐怖におびえる。その周辺で怪しげな人たちがうごめき、不可解な出来事が次々と起こる。「瑞帆は大変な状況に陥りますが、戸惑いながら、悩み、もがき、どう行動すべきかを懸命に考えます。そういう生きていく力もあるので、(演技が)受け身にならないよう、しっかり表現したいと思っています」 大阪府立登美丘高校時代にダンス部のキャプテンとして活躍し、「バブリーダンス」で全国的に注目を集めたのをきっかけに芸能界入り。俳優デビュー後は、NHK連続テレビ小説「なつぞら」や「ブギウギ」などで知名度を上げた。昨年の日本テレビ系「肝臓を奪われた妻」、今年4月期のフジテレビ系「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」に続いて、連続ドラマの主演を務める。 「順調な芸能生活ですね」と話を向けると、「自分では『順調』だと思ったことは一度もなくて。いつも目の前のことに集中し、今できる私のすべてを出そうと思ってきたので、それが(仕事の)ご縁につながっているのであれば、うれしいです」と謙虚に語った。将来に向けて「やればやるほど、お芝居が好きだと感じている。舞台も好きだし、映像も好き。いろんなものにチャレンジできたらいいなと思っています。できるだけこのお仕事を続けていけるように、自分を出していけたら」と話していた。