マカオの民主派元議員 国安法違反容疑で逮捕 同法違反容疑の逮捕者は初か 9月選挙前に統制強めた可能性

マカオ警察は、国家安全維持法に違反した疑いで68歳の男性を逮捕したと発表しました。マカオで国安法違反容疑での逮捕者は初めてとみられ、この男性は2021年まで民主派の議員だったとみられます。 マカオ警察の発表によると、国家安全維持法に違反した疑いでおととい逮捕された68歳の男性は、海外の反中国組織に対し虚偽の情報を提供し、中国政府やマカオ政府に対する敵対行為を扇動した疑いがあるとしています。 マカオは1999年、ポルトガルから中国に返還され、香港同様「一国二制度」が認められていますが、2009年に国家安全維持法を施行。今回が初めての逮捕者とみられます。 香港メディアによると、逮捕された男性は2021年まで、マカオの議会にあたる立法会の民主派議員だった、区錦新氏だとしています。 来月の立法会選挙を前に、反政府的な言動への統制を強める狙いがありそうです。 マカオでは2021年の選挙で民主派の候補者は出馬が認められず、民主派議員はゼロとなっています。

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