佐賀県伊万里市で起きた強盗殺人事件についてです。容疑者の逮捕から1週間が経過する中、地域の不安と動揺は収まらないままです。 強盗殺人などの疑いで逮捕された佐賀県伊万里市のベトナム人技能実習生 ダム・ズイ・カン容疑者(24)は、先月26日の夕方、近所の住宅に押し入り、椋本舞子さん(40)を脅して現金1万1000円を奪った上、ナイフで切りつけて殺害した疑いが持たれています。 椋本さんの70代の母親も首などを切りつけられケガをしました。 事件発生から1週間となった2日、現場近くを訪ねました。 ■駄菓子店の店主 「怖いです 店も開けていいのか」 現場近くで駄菓子店を営む女性は、事件を受け1週間近く店を閉めていたと話しました。 ■駄菓子店の店主 「子どもたちをどうして守ってあげたらいいか そこら辺が不安です」 地域に広がる動揺。私たちは3日、伊万里市で外国人支援を続ける日本語教室を訪ねました。 ■インドネシア人技能実習生 「(事件を聞いて)悲しいです 悪い外国人が増えていると思われるかもしれないが 実はみんなは真面目に仕事して協力している」 教室を運営する中村章さんは、今回の事件をきっかけに、外国人への偏見が生まれないか懸念を抱いていました。 ■日本語教室いまり・中村章代表 「外国人みんなが(事件を起こすような)そういう目で見られるのは違うと思う (カン容疑者は)大変な事件を起こすまでに追い込まれていたのかなと その理由を聞きたいなと思う」 逮捕後の警察の調べに対しカン容疑者は「何も話したくありません」と話したということです。 警察は引き続き、動機について調べています。