「わが国の健全な性的秩序を害した」 「FC2」創業者に有罪判決、弁護側は控訴の方針

わいせつな動画を不特定多数の人が閲覧できるようにしたとして、わいせつ電磁的記録陳列などの罪に問われたインターネット動画投稿サイト「FC2」の創業者、高橋理洋(りよう)被告(51)の判決公判が21日、京都地裁で開かれ、川上宏裁判長は懲役3年、罰金250万円、執行猶予5年(求刑懲役3年、罰金250万円)を言い渡した。 被告の弁護人が判決後に取材に応じ、控訴する方針を明らかにした。 川上裁判長は判決理由で、被告がネット上で、わいせつ動画を制限なく投稿・配信したとして、「わが国の健全な性的秩序を害した」と非難。動画を制限するなどの措置を講じず、一部の犯行は利益を得る目的があったとして「動機に酌むべき点はない」と述べた。一方、被告が反省の態度を示し、前科がないことなどは量刑上考慮するべきだとして猶予判決を選択した。 判決によると、被告はFC2をともに管理・運営していた会社役員らと共謀し平成25年6月、わいせつな動画を閲覧できるようにするなどした。 京都府警によると、FC2の動画サイトのユーザー数は26年時点で約1400万人で、そのうち約95%が日本語で動画を視聴していた。 被告は米国で生活し、昨年11月に帰国したところを京都府警に逮捕された。

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