小林薫×尾野真千子『憶えのない殺人』、好評を受け前・後編に分け9月に放送

今年2月に放送された小林薫と尾野真千子が共演するNHK特集ドラマ『憶えのない殺人』が、好評を受け、45分の前後編版のプレミアムドラマとして、9月21日と28日にNHK BSとNHK BSP4Kにて放送されることが決定した。 認知症を患う元警官の男が、殺人事件を追う刑事にマークされる。それはまったく身に憶えのない事件だが、元警官の彼には、強い犯行動機があった…。はたして自分が犯人なのか? 「生きるとは、老いるとは―」という切実なテーマを、事件とからめたサスペンスフルな展開で描く異色のヒューマン・ミステリーだ。 自分が犯人かと恐れながらも真相を探ろうとする男・佐治英雄を小林薫、事件の真犯人を必死に追いかける刑事・北嶺亜弓を尾野真千子が演じる。 今年2月に放送した際、「役者陣の演技がすごい!」「認知症の方の戸惑いと不安と恐怖を体感した」「もう一度観たい」といった好評の声が多数寄せられた本作。そこでドラマへの没入感はそのままに、より見やすい45分の前後編版(前編「容疑者」/後編「迷宮」)のプレミアムドラマとして放送することが決まった。 東京郊外の駐在所勤務だった佐治英雄(小林薫)は十年前に退職し、今も同じ町内に暮らしていた。ある日、北嶺亜弓(尾野真千子)という刑事が、近所で起きた殺人事件の聞き込みで佐治を訪ねて来る。その事件の被害者は、かつて若い女性へのストーカー行為で佐治が逮捕した男だった。彼は服役後、今度はその女性を襲ってケガを負わせてしまう。佐治は自分がもっと注意していればと、そのことを今も深く後悔していた。 事件捜査を進める北嶺は、佐治が犯人であると思わせる物証に行き当たり、実直そうな彼が犯人ではないかと疑いを深めていく。自分が殺人犯だと疑われていることに気づいた佐治は、元警官の誇りにかけて無実を証明しようとするが、その一方で自分が犯人ではないかと疑い始める。なぜなら彼は認知症を患っているからだ。自分の無実を信じたい佐治と冷静に事件を追う北嶺の二人は、いつしか彼の心の迷宮に足を踏み入れていくことになる――。 小林と尾野を取り巻く共演キャストには、多彩な顔ぶれが集結。一人暮らしの佐治の健康面をフォローしてくれる面倒見の良い地元の開業医・楢崎康英役に橋本じゅん。北嶺と組んで殺人事件の捜査に当たる町田北署の若手刑事・稲岡勇也役に松澤匠。ストーカーに付きまとわれる元地下アイドル・奥田沙苗役に鞘師里保。沙苗のストーカー・桧沢肇役には西村和泉。 佐治が駐在所の警官だった頃からの長い付き合いの大工・内山宗史郎役を螢雪次朗。佐治の娘・佐治花澄役を中越典子、佐治の亡き妻・佐治鮎子役を筒井真理子が演じる。 プレミアムドラマ『憶えのない殺人』は、NHK BSとNHK BSP4Kにて、前編「容疑者」を9月21日22時、後編「迷宮」を28日22時放送。

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