東京地検トップ名乗り「金の確認に応じなければ拘束」 神戸・灘の46歳男性、447万円詐欺被害

東京地検トップの検事正を装う男に逮捕をちらつかされて447万円を詐取されたとして、神戸市灘区に住む会社員の男性(46)が27日、兵庫県警灘署に被害を届けた。 署によると、26日午後3時前、男性の携帯に警視庁捜査2課をかたる男から電話がかかってきた。男は「特殊詐欺事件にあなたのカードが使われている。兵庫県警に転送する」などと伝えてきたという。 その後、兵庫県警の警察官を名乗る男が「出頭ができないのであれば、ビデオ通話で取り調べを受けることができる」と話した。男性が男とLINE(ライン)のビデオ通話でやりとりを始めたところ、東京地検検事正を名乗る男が現れた。 この男は「あなたの持っている金の識別番号を確認する。応じなければ拘束する」と告げるとともに、東京地検検事正をネットで検索するよう男性に求めた。男性が調べたところ、出てきた顔写真が男と似ているように見えたため信用。インターネットバンキングで指定された口座に現金を振り込んだという。 翌27日、男性が兵庫県警本部に相談して詐欺被害に遭ったと気付いた。

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