高級腕時計の転売によるうそのもうけ話で現金などをだまし取ったとして、兵庫県警組織犯罪対策課と豊岡署などは28日、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、大阪府箕面市の会社員の男(32)を逮捕した。 逮捕容疑は、すでに逮捕された清掃業の男(32)ら男女3人と共謀し昨年4月ごろ、男性(21)に高級腕時計の転売によるうそのもうけ話を持ちかけるなどし、紹介料約50万円と腕時計1個を詐取。虚偽の金銭賃借契約書を作成し、男性に郵送した疑い。同課は男の認否を明らかにしていない。 同課によると、男性はすでに逮捕されている朝来市の会社員の女(21)の友人で、男らは通信アプリLINE(ライン)のグループチャットで「200万円の腕時計が700万円になる」などと勧誘。会社員の男は、清掃業の男の指示に基づいて文言を女に伝え、女がラインに書き込んでいたという。 同課は男性を貸主とした内容虚偽の契約書を用意することで、男性が腕時計を発送する際に信用させていたとみている。 清掃業の男ら3人は19日、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで逮捕されており、同課は3人の認否も明かしていなかった。