◆関西六大学秋季リーグ戦 第1節1回戦 大商大4―3大院大(30日・GOSANDO南港) 秋季リーグ戦が開幕した。今春の不祥事で全日本大学選手権を辞退した大商大は、広陵(広島)時代に通算64本塁打を放った「4番・DH」真鍋慧(けいた、2年)の決勝3ランで大院大に先勝。京産大は田村剛平投手(4年)が4安打、14奪三振で神院大を完封した。 大商大が主砲の一発で再出発した。0―0の3回2死一、二塁。真鍋慧がスライダーを捉え、右翼3ランを放った。自身のリーグ通算3本目となる決勝弾に「絶対にランナーをかえしてやろうと。1戦目に打てたんで良かった」と笑みがこぼれた。 険しい道のりだった。4月21日に冨山陽一監督が車検切れの軽トラックを知人に運転させたとして、道路運送車両法違反容疑で逮捕された。その後は高瀬義和監督代行が指揮。春季リーグ戦では5月20日に7季連続優勝を決めるも翌21日、4年生選手が未成年への不同意性交の疑いで逮捕された(不起訴)。相次ぐ不祥事により、全日本大学選手権も辞退し、7月20日までの2か月間、対外試合を自粛した。 高瀬監督代行は「しっかり受け止めるのに、ちょっと時間はかかりましたけど。次の目標に向かってということで、私も言っていました」と振り返った。日々の練習や、8月のオープン戦などで実戦感覚を磨き、迎えたこの日の初戦。「切り替えてやってくれたとは思います。開幕はどうしてもこういう展開になるのかな」と1点差辛勝を振り返った。 真鍋は7回には左前打を放つ活躍ぶり。「目標は優勝。それを目指してやることが一番」と闘志をたぎらせた。母校の広陵(広島)も不祥事で今夏甲子園を途中辞退するなど揺れているが「頑張ることしかできない。頑張れ」とエール。不祥事が度重なるショッキングな今春を経験した大商大ナインが、新たな一歩を踏み出した。 〇…京産大・田村が22歳の誕生日を最高の結果で飾った。4安打、14奪三振で完封勝利。ウィニングボールを握りしめ、「うれしい。母に『ありがとう』と伝えたい」と笑顔がはじけた。春を終えて下半身を強化し、デッドリフトでは210キロを上げるまでに成長。OBの日本ハム・北山を目標とする最速153キロの右腕はプロ志望届の提出を明言したが、「今日はゆっくり休みたい」と笑いを誘った。