趣味の鉄道撮影でつながった「撮り鉄」のグループは、いつから犯罪集団に転化したのか。大阪・関西万博会場で、大量のグッズを集団で万引したとして東京都内の大学生ら20代の男6人が大阪府警に逮捕された。捜査関係者によれば、もともと無賃乗車の常習犯。新幹線を利用しながら、東京-大阪間を1人150円で移動していた。観光も兼ねた〝万引行脚〟だったとみられ、規範意識の乏しさが目立つ。 ■デッキやトイレでチェック回避 6月26日午前、東京駅構内に、いずれも大学生の平原雄大被告(20)=東京都北区、窃盗罪で起訴済み=と、木村彩人被告(22)=板橋区、同=ら5人のメンバーが集まった。 捜査関係者によると、それぞれ1人150円の入場券のみで新幹線に乗り込んだ。目的地は大阪の万博会場。「万博グッズを盗み、転売する目的だった」という。 新幹線の車内ではそれぞれ分散し、自由席付近のデッキやトイレに長時間滞留。チケット確認をやり過ごした。 ■「張り付き」に「センサー隠し」 「新大阪駅は警備が厳しい」。そんな情報を得ていたメンバーたちはその先の新神戸駅で降車。自動改札機を通過するときは、前を行く人にぴたりと接近し、手荷物を使ってその人との隙間を埋めることで、センサーに「1人しか通過していない」と誤認させる「張り付き」という手法を使ったとみられる。 さらに万博会場へ向かう在来線でも、無賃乗車を繰り返した。この際はセンサー部分を覆い隠し、人の通過を識別させない「センサー隠し」を行っていたという。 残る1人とは万博会場前で合流。いずれも成人だったが、一部メンバーは12~17歳が対象の「中人」チケットで万博会場へ割引入場した疑いも浮上している。 オフィシャルグッズストアでは公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズなどを手提げかばんに大量に詰め込んで万引した。ミャクミャクが黒一色で統一され、購入制限がかかるほど人気の通称「黒ミャクミャク」も被害品に含まれ、平原被告は「限定グッズは高く売れる」と供述した。 ■「尖閣」の隠語、SNSで不正情報を共有