3日未明、札幌市北区の路上で、男子大学生を車から引きずり出した上、車を奪った疑いで、21歳の大学生の男が逮捕されました。2人に面識はなく、男の呼気からは基準値の3倍を超えるアルコールが検出されました。 強盗の疑いで逮捕されたのは、北海道恵庭市に住む大学生、川田大斗容疑者(21)です。 川田容疑者は、9月3日午前0時すぎ、札幌市北区北17条西4丁目の路上で、男子大学生(20)が乗っていたカーシェアの軽乗用車のドアを突然開け、服をつかんで車外に引きずり出したうえ、車を奪った疑いが持たれています。 大学生にけがはありませんでした。 警察によりますと、大学生は、カーシェアの車を返却しようと駐車していたところで暴行を受け、車を奪われたということです。 近くにいた友人が犯行の一部始終を目撃して110番通報、状況を説明した上で「男が逃げたので追いかけている」と警察に伝えたということです。 友人は、札幌の中心部の大通付近まで追いかけたところで車を見失ったものの、駆けつけた警察が、パトカーで川田容疑者が運転する車を追跡。 強盗事件の現場から約30キロ離れた恵庭市の道の駅で、車から降りた川田容疑者に対し職務質問をし、逮捕に至ったということです。 逮捕時、川田容疑者の呼気からは基準値の3倍を超えるアルコールが検出されました。 警察の調べに対し、川田容疑者は「車を奪ったことに間違いはありません」と話し、容疑を認めているということです。 川田容疑者と被害に遭った男子大学生に面識はなく、警察は事件の動機や経緯などを詳しく捜査しています。