知人女性にうその投資話を持ちかけ、現金1000万円をだまし取ったとして、51歳の無職の女が逮捕されました。 女は「星カラ屋」という屋号で占星術師として活動し、相談者らから約20億円を集めていたとみられています。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住所不定、無職の田齊法子容疑者(51)です。 田齊容疑者は2018年10月、知人女性に「建物の土台に水晶を埋め込んで風水調整して付加価値を付けて売却する投資案件の枠が空いた。配当金が受け取れる上、元金が戻ってくる」などとうその投資話を持ちかけ、現金1000万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、2024年5月、返金が滞り不審に思った女性からの相談で事件が発覚し、女性への聞き取りや口座の出入金状況などから田齊容疑者の関与が浮上。 田齊容疑者は「星カラ屋」という屋号で占星術師として活動し、信頼関係を構築した相談者らに「不動産屋から依頼を受けた」「3か月で元金が戻る」などと架空の投資話を持ちかけていたということです。 被害に遭った人はおよそ70人、被害額は20億円ほどに上るということで、田齊容疑者はだまし取った現金を一部配当にあてたり、マンションや高級車を購入したりしていたとみられています。 取り調べに対し、田齊容疑者は「お金を受け取ったことは間違いないが、うそを言ったつもりはありません」と容疑を否認しています。 警察は田齊容疑者の余罪について調べるとともに事件の全容解明を進めています。