「夜景を見に行こう」と男性を誘い出し、レンチのようなもので殴る蹴るなどした上、太ももを千枚通しで刺し、現金と腕時計を奪ったなどとして、指定暴力団・道仁会系組幹部ら男女6人が逮捕されました。 強盗傷害の疑いで9月4日までに逮捕されたのは、道仁会系組幹部の柳川和樹容疑者(52)、いずれも道仁会系組員の近藤涼雅容疑者(21)、徳永一喜容疑者(20)、内野泰征容疑者(22)ら男女6人です。 警察によりますと、6人はことし5月8日午後10時半ごろ、福岡県久留米市御井町の山道に誘い出した自営業の30代の男性の顔や腹を、拳やレンチのようなもので殴ったり、蹴ったりしてスマホを奪った疑いです。 逃げようとした男性の首を両腕で絞めて引き倒し、千枚通しで太ももを突き刺した上、のど元に突きつけ、車のトランクに押し込んで発進させ、5月9日午前0時ごろ、佐賀県上峰町前牟田の路上までトランクに閉じ込め、現金3万円と腕時計などを奪った疑いも持たれています。 さらに5月9日午前0時半ごろまでの間、「なめたことするなよ。今後、女とは関わるな。警察には言うなよ」「落とし前として200万円用意しろ」と脅し、拒否した男性の太ももに再び、千枚通しを突き刺した疑いです。 男性は太ももの刺し傷や頭の打撲、歯を折るなど全治2か月の重傷です。 警察は、柳川容疑者が指示をして、キャバクラ店に勤務していた女が「夜景を見に行こう」などと男性を誘い出し、男4人が実行役となったとみています。 逮捕された6人の認否については明らかにしていません。 警察は何らかのトラブルがあったとみて、動機を調べています。