マイクロソフトなどに感謝状 インドのサポート詐欺集団の摘発に貢献

インド警察と日本の国際共同捜査に貢献したとして、警察庁は5日、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)とマイクロソフトに感謝状を贈った。両者の分析から得られた情報から「サポート詐欺」の犯罪集団の摘発につながったという。 サポート詐欺の手口は、パソコンにウイルスへの感染を知らせる偽の警告画面を表示させ、解決を装い金をだまし取るというもの。警察庁によると、国内では今年2月までの1年半の間で、インドの犯罪集団による被害が総額1億8千万円に上っていた。 JC3の分析で、不審な警告画面の情報の多くでマイクロソフトがかたられていたことがわかり、情報提供を受けたマイクロソフトでも独自の分析が行われたという。こうした分析による情報をもとに、警察庁は被害金を追跡し、容疑者の一人を特定。インド側へ情報提供した。 国際共同捜査では、インド国籍の男6人が詐欺容疑で逮捕された。警察庁は「民間企業の協力から摘発に結びつけた新たな捜査の形だ」と話す。感謝状は警察庁で楠芳伸長官から、JC3の桜沢健一業務執行理事らに手渡された。(板倉大地)

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