V奪還目指す京産大はまとまりで勝負 14日開幕・関西大学ラグビーAリーグ8校の主将が抱負

14日に開幕する関西大学ラグビーAリーグ8校の主将が今季の抱負を語る合同記者会見が8日、大阪・花園ラグビー場で開かれた。 昨季Vの天理大は6月に部員2人が大麻を所持したとして麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、7月末まで活動を自粛。SO上ノ坊駿介・共同主将(4年)は「不祥事を起こし、大きなご迷惑をおかけした」と謝罪し、「チーム全体で品位や規律のところをしっかり見直し、みんなで新しいチームを作っていこうとスタートした」と説明した。3カ月間の職務停止処分中の小松節夫監督に代わり、BK担当の八ツ橋修身、FW担当の比見広一の両コーチを中心に練習を進めてきたという。8月の長野・菅平高原での夏合宿を経て「成長できたと思う」と自信をのぞかせた。 また、4連覇を目指した昨季は天理大、関学大に敗れて2位に終わった京産大は春から主将を置かず、10人のリーダー制でチームを運営してきたが、先月下旬にFL伊藤森心(4年)の主将就任を決定した。 伊藤主将は「自分たちはもうチャンピオンではない。チャレンジャー精神で、ひたむきに謙虚に京産大らしく優勝を目指す」と闘志。下級生時代から活躍してきた主力の多くが卒業したが「フィールド、スタンドの全員がコネクトしないといけない」とチームスローガンに「The ONE」を掲げ、一丸となって関西リーグの王座奪還、初の大学日本一を目指す。 ここ数年、天理大と京産大の2強時代が続いてきた関西大学リーグは今年の春季トーナメントの決勝で立命館大が京産大を破り、初優勝。その他のチームも戦力アップしており、例年以上の混戦が期待される。立命館大のNO・8島正輝主将(4年)は「勝ちに対するマインドが変わった」と強調。「関西制覇が目標。目の前の試合に集中したい」と躍進を誓った。 今季のリーグ戦は14日に全8校が花園ラグビー場に集結し、4試合が行われて開幕。11月30日の最終節まで勝ち点制で熱戦が繰り広げられる。勝ち点は勝利4、負け0、引き分け2。7点差以内の敗戦、3トライ差以上での勝利は各1、全勝の場合は4のボーナス点が与えられる。

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