東京都内で9月に入り、偽造商品券で換金や買い物をしようとする事件が相次いで発覚し、警視庁が男女計5人を偽造有価証券行使と詐欺未遂容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材で判明した。別々の金券ショップに少なくとも数百枚が持ち込まれたとみられ、警視庁は関連性を調べる。 新宿署は4日、指定暴力団極東会系組員の男性(31)を現行犯逮捕した。新宿区西新宿1の金券ショップで、偽造商品券(額面5000円)を100枚持ち込み、換金しようとした疑いがある。「偽造とは思わなかった」と容疑を否認しているという。 葛西署も7日、江戸川区のディスカウント店で6日、偽造商品券でゲーム機2台(7万5000円相当)を購入しようとしたとしてベトナム国籍の留学生の男性(20)を逮捕した。 捜査関係者によると、台東区の金券ショップに偽造商品券(額面5000円)を20枚持ち込んだとして、上野署が5日に同国籍の会社経営の20代男性を現行犯逮捕した。都内では他に男女2人が計数百枚の偽の商品券を換金しようとしたとしてそれぞれ逮捕された。 店側が偽造に気付いて通報するケースが多かった。偽造商品券に関する相談は他にも警視庁に寄せられているという。