また“ニセ警察官”による特殊詐欺事件です。 新潟県佐渡市に住む30代男性が、警視庁や兵庫県警の“ニセ警察官”をに騙され、約80万円の被害に遭っていたことが分かりました。 ■「事件にあなたが関わっている」→男性を不安にさせて… 警察によりますと、9月3日午前11時ごろ、男性の携帯電話に『+(プラス)9』から始まる番号(国際電話番号)から電話がありました。 男性が出ると、“警視庁捜査二課の警察官”を名乗る男が「兵庫県警と合同捜査している事件にあなたが関わっている。詳しくは兵庫県警の警察官から説明してもらう」などと話しました。 そして、“兵庫県警の警察官”を名乗る男に電話を代わったというのです。 ■「捜査に協力してもらう必要がある」→ビデオ通話に誘導 “兵庫県警の警察官”だという男は、「逮捕した国際振り込め詐欺グループの容疑者が使用していた口座の中にあなた名義の口座があった。あなたが事件に関わっていないことを証明するために、捜査に協力してもらう必要がある。詳しくはビデオ通話で説明する」などと男性に話し、通信アプリに誘導したということです。 すると、男性のもとに、通信アプリを通じてビデオ通話の着信があり、“兵庫県警捜査二課の警察官”をかたる男とやり取りが始まりました。 ■「捜査に協力しなければ逮捕」→“逮捕状”とする画像を送付 男は「事件捜査に協力してもらう必要があり、ビデオ通話で取り調べを行う」などと話しました。 さらに「あなたが事件に関わっていないことを証明するために、指定する口座にお金を振り込んでもらう必要がある。捜査に協力しなければ、強制捜査になり、逮捕される」と言って『逮捕状』と記載された書類の画像と振り込み先の口座番号などが記載された画像を送ってきたと言います。 話を信じた男性は、指定された口座に80万円を振り込み、騙し取られたということです。 その後、男性は相手側に取引明細書の画像を送ったところ、「20分後に折り返し連絡する」と言われ、そのまま連絡が取れなくなったことから、だまされたことに気づき、警察に届け出たということです。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。