段ボール2300箱…コメ45トン密輸 ベトナム人の女ら夫婦逮捕 価格高騰に乗じ国産米と偽り販売か

ベトナム人の女らが、コメ約45トンを密輸しようとしたなどとして逮捕されました。その驚きの手口とは? ずらりと並べられた大量の段ボール箱。 ◇的井文謙 記者 「コンテナからは海外から密輸された大量のコメが見つかったということです」 その数、約2300箱、重さにして45トンほど。いったい、どのように日本まで運んだのでしょうか? ◇神谷果歩 記者 「午後1時前です。フェン容疑者を乗せた車が、住之江警察署に入ります」 6日、関税法違反と植物防疫法違反の疑いで逮捕された、東大阪市に住むベトナム国籍の会社経営者チャン・ティ・トゥ・フェン容疑者(36)と、その夫、武重智之容疑者(47)。 警察によると、チャン容疑者らは今年6月、ベトナムから船便で「緑豆」と偽ってコメ約45トンを密輸しようとするなどした疑いがもたれています。 大阪市内の港に着いたコンテナの中を大阪税関の職員が検査したところ、手前には緑豆が詰められた段ボールが並んでいて、その奥にコメが入った大量の段ボールが隠されているのを発見。 植物を輸入する際には、輸出国で発行される「検査証明書」が必要ですが、チャン容疑者らは、関税がコメより安い緑豆の検査証明書しか税関に提出していなかったといいます。 ベトナムから仕入れた野菜などを国内で販売する会社を経営しているチャン容疑者。コメの価格高騰に乗じて、密輸したコメを“日本産”と偽り、販売しようとしていたとみられています。 警察は2人の認否を明らかにしていませんが、逮捕前の任意の取り調べでは…。 ◇チャン容疑者 「コメが入っているのは知らなかった」 こう話していたというチャン容疑者。 警察は、チャン容疑者が過去にも緑豆を複数回輸入していたことから、すでに密輸されたコメが国内で流通している可能性もあるとみて調べています。

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