交流サイト（SNS）で青森県内の20代女性に恋愛感情を抱かせ金銭をだまし取ったとして、黒石署と県警捜査2課は6日、詐欺の疑いで、東京都町田市南大谷6丁目、会社員太田比呂奈容疑者（50）と群馬県沼田市上原町、アルバイト従業員野村良江容疑者（46）を逮捕した。SNS型ロマンス詐欺容疑での逮捕は県内で初めて。 2人の逮捕容疑は、被害女性がインスタグラムで知り合って好意を抱いた、米国在住の「kim」をかたる氏名不詳者らと共謀。氏名不詳者らが銀行口座を使用するための費用が必要－などとうそのメッセージで現金を要求し、太田容疑者は1月14日に47万5千円、野村容疑者は同18日に20万円をそれぞれ、容疑者名義の口座に振り込ませた疑い。 いずれも認否は明らかにしていない。同署は、2人が被害金を別の口座に振り替える役目を担っていたとみて、余罪も含めて調べている。2人の関係は捜査中。 女性は電子マネー利用権と現金計154万5千円をだまし取られたとして2月4日に被害届を提出した。