成年後見人に選任された広島弁護士会所属の弁護士が財産管理業務を受け持っていた女性の口座から現金400万円を引き出し横領した疑いで逮捕されました。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは広島市中区の弁護士久行康夫容疑者(67)です。 警察によりますと、久行容疑者は、2009年に県内に住む女性(30代)の成年後見人に選任され、女性の財産管理業務に従事していましたが、2018年11月15日に、女性の口座から400万円を引き出し、横領した疑いが持たれています。 事件は、後任の後見人を務める弁護士からの届出で発覚し警察の調べに対し久行容疑者は、「今は言う気になれません」と話しているということです。 警察によりますと、久行容疑者は女性の成年後見人という立場を利用し、家庭裁判所に提出する預貯金通帳の写しを偽造するなどしていたということです。 また、家庭裁判所は、この事件に関連し、2015年から23年にかけて久行容疑者が、総額1億3000万円を横領していることも確認し、県警に告発状を提出しています。 告発状は、今年8月に受理されていて警察は、これらの余罪についても調べを進めています。