【いなべ】三重県いなべ市大安町平塚の住宅で、住人の男性会社員(53)が首を絞められて殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された母の水谷洋子容疑者(79)が「息子の借金に頭を悩ませていた」と供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。 事件は先月30日未明に発生。水谷容疑者の息子が自室で頭から血を流して死亡しているのが見つかり、夫(82)もロープで首をつった状態で死亡。県警は水谷容疑者が夫と共謀して息子を殺害したとして、2日に殺人容疑で逮捕した。 捜査関係者によると、水谷容疑者は調べに対して「高齢の私たちは以前から息子の借金に頭を悩ませていた。自分たちが死んだ後のことを毎日気にしていた」などと供述しているという。県警は息子に借金があったとみて、殺害に至った動機や夫が死亡した経緯などを詳しく調べている。