高市 新総裁誕生で注目された自民党の総裁選。今回の【にいがた昭和100年】は自民党 総裁選がテーマです。新潟出身で唯一自民党 総裁になった、田中角栄元 総理の歴史から振り返ります。 今から半世紀以上前の昭和47年=1972年に行われた自民党総裁選。 「田中角栄君282票、福田赳夫君190票」 「角福戦争」と呼ばれた官僚出身の福田赳夫氏との事実上の一騎打ちは地方から這い上がった田中角栄氏が制しました。 【田中角栄 自民党総裁】「日本列島改造を行うことで都市問題も解決するし、物価問題も解決の方向に向かうし、住宅問題も、交通問題も、公害問題も片付く。この流れを変えない限りは片付かん」 54歳で県内出身として初の内閣総理大臣となった田中氏。 【田中角栄氏】「総理大臣になってしまったのですから、これはもう一生懸命やる以外にない、そういう意味でこの責任の重大さをこのごろしみじみ感じております」 しかし、昭和49年=1974年には辞任の引き金となる「田中金脈問題」が発覚。 そして、その2年後にはロッキード事件」で逮捕されます。 こうした金権政治や派閥支配への批判が強まったことで導入されたのが『予備選挙』です。 「総裁選挙というと内閣総理大臣を選ぶ選挙になるわけですけど、その前哨戦とも言われる予備選挙が今年から全国で一斉に実施されることになりました」 それまでは国会議員だけで総裁を決めていましたが、党員も投票できるようになりました。 【支部責任者】「できれば派閥にこだわらない、公正の選挙で行くべきだ」 Q派閥が終始するというのは? 【支部責任者】「やはりそういった傾向はあるんじゃないですかね」 2001年の総裁選では、有力視されていた橋本龍太郎 元総理を地方票で大差をつけた小泉純一郎が破り新たな総裁に。 派閥政治に新たな風を巻き起こしました。