オルツ元社長、容疑認める 前社長は逮捕前に否認 粉飾決算事件・東京地検

人工知能(AI)開発会社「オルツ」(東京都港区)の粉飾決算事件で、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の疑いで東京地検特捜部に逮捕された元社長米倉千貴容疑者(48)が、調べに容疑を認めていることが10日、関係者への取材で分かった。 特捜部は逮捕した旧経営陣4人の認否を明らかにしていないが、前社長日置友輔容疑者(34)が逮捕前の任意聴取に「事実は違う。知らない」と否認していたことも判明。特捜部は証券取引等監視委員会と連携し、不正の実態解明に向けて捜査を進める。 米倉容疑者は当時取締役最高財務責任者(CFO)だった日置容疑者らと共謀し、2024年9月と25年3月、架空の売上高を計上した有価証券届出書などを関東財務局に提出したとして逮捕された。重複を除いた水増し額は、24年12月期までの3年間で約111億円に上るとされる。

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