日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長がパラグアイ戦後に取材に応じ、影山雅永前技術委員長が視察先に向かう航空機内で児童ポルノを閲覧したとしてフランスの警察に逮捕され、有罪判決を下された問題について「サッカー界として絶対に許容できない」と述べ、謝罪した。 JFAの発表によると影山前技術委員長は今月2日、U-20日本代表が出場しているU-20W杯チリ大会を視察するため単独で日本を出発。経由地のパリに向かう航空機内で児童ポルノを閲覧した疑いでパリ到着後の空港で逮捕され、その後、有罪判決を受けた。JFAは7日の理事会で同氏との契約解除を決議していた。 宮本会長は取材対応の冒頭で「たくさんのサッカー関係者の方に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしていることをまずお詫びしたい」と謝罪。現状については「事実確認をしなければいけない段階だと思っています。そこに関してはまだできていないので、詳しいことを把握できている状況ではないです」と説明し、契約解除について「被疑事実ではなくても(契約解除条項に)合致した」として理事会で決議したことを明らかにした。 宮本会長は電話で影山氏と話したといい「憔悴していましたし、申し訳ないという言葉でした」と本人の様子を報告。JFAとしては再発防止に向けて「これまでもいろいろとコンプライアンスやガバナンスをやってきましたけど、しっかりとそこに取り組んでいくということで、何を取り組むのか、何を改善するのかをしっかりと話し合うようなグループを立ち上げる準備をしていきたい」と方針を述べた。 また、影山氏が務めていた技術委員長はA代表の監督人事など重要な役割を担うため、後任の選定も急務。「色々な影響があると思いますからできるだけ早く後任を決めたい」と語った。