孫や証券会社の社員などをかたったニセ電話詐欺事件で、「受け子」と「回収役」の男2人が逮捕されました。 詐欺などの疑いで10月までに逮捕されたのは、福岡県筑後市の塗装工、森山雪那被告(20)と志免町の溶接工、大熊凌平容疑者(27)です。 警察によりますと、森山被告と大熊容疑者は、ことし6月、別の人物らと共謀し、孫や証券会社の社員をかたって太宰府市の当時81歳の女性から現金100万円をだまし取った上、その一部を公衆トイレで受け渡すなどした疑いです。 森山被告は、女性から現金を受け取る「受け子」で、大熊容疑者は、森山被告から現金をトイレで受け取る「回収役」だったとみられています。 2人は容疑を認めていますが、互いに面識はなく、いずれも複数の「指示役」から秘匿性の高い通信アプリでメッセージを受け取っていたとみられています。 警察は、組織的な詐欺グループの関与があるとみて実態解明に向け調べを進めています。