港湾内での働き方に関するトラブルを巡り、労働組合の委員長が組合に加盟する事業者の社長から現金300万円を脅し取ったとして10日に逮捕されました。 恐喝の疑いで逮捕されたのは、全日本港湾労働組合沖縄地方本部の執行委員長の男(56)です。 警察によりますと、執行委員長は2024年12月、那覇市の港湾関連会社の社長を組合の事務所に呼び出し、従業員の働き方に関するトラブルを巡って「解決金で解決するのが流れ」などと言って脅迫し、現金約300万円を振り込ませた疑いがもたれています。 港湾関係者によりますと、トラブルは組合が定めた従業員の作業時間の規定に関するものだということです。事件は1月、事業者側が「脅迫を受けている」と警察に相談し発覚しました。 警察は捜査に支障があるとして、執行委員長の認否を明らかにしておらず、振り込まれた金の流れなどを捜査することにしています。 全港湾は沖縄テレビの取材に対し「現時点で回答することはできない」とコメントしています。