韓国で軍部隊に電話をかけ、「青瓦台(チョンワデ)に爆弾テロを行う」と脅迫した30代の男が逮捕された。 19日、全北(チョンブク)警察庁によると、15日、益山(イクサン)のある軍部隊に電話をかけ、「青瓦台に爆弾テロを行う」と脅迫した容疑(公衆脅迫)でA容疑者を逮捕し、捜査を進めていると明らかにした。 無職のA容疑者は警察の取り調べで、「国家情報院から監視されているが、警察が対応しないため電話をかけた」という趣旨の供述をした。 警察関係者は「事案が重大であるとの理由などから、裁判所が逮捕状を発付した」とし、「不安感を生じさせ、深刻な社会的コストを引き起こす公衆脅迫犯罪には無寛容の原則で厳正に対応し、必要があれば損害賠償請求も積極的に検討する」と述べた。 韓国では不特定多数を対象としたテロ脅迫が相次いだことを受け、今年3月にこれを処罰する「公衆脅迫罪」が新設された。公衆脅迫罪は、不特定または多数の人の生命・身体に危害を加えるとし、公然と公衆を脅迫した者を、5年以下の懲役または2000万ウォン(約210万円)以下の罰金に処するという刑法の条項だ。 常習犯については、刑を2分の1まで加重し、7年6月以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金に処するよう定められている。これは、3年以下の懲役または500万ウォン以下の罰金と定める既存の脅迫罪よりも法定刑が重い。