仙台の60代教諭、セクハラで停職 過去にも処分「忘れかけていた」

仙台市教育委員会は28日、生徒にLINEで私的なメッセージを繰り返し送ったり、不必要に身体を触ったりするなどのセクハラをしたとして、市立学校の60代の男性教諭を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市教委によると、教諭は昨年11月、生徒と私用携帯でLINEを交換し、SNS上で学習に関する以外のやり取りが禁止されているにもかかわらず、私的な内容のメッセージを送信。やり取りは200回以上に及び、このうち教諭からは112回送信していた。 やり取りをする中で、生徒が教諭に不信感を覚えていたところ、7月に学校内で教諭から複数回、不必要に体を触られたという。生徒が他の教員に相談し、発覚した。市教委の聞き取りに、教諭はおおむね事実を認めているという。 教諭は過去にも一度、市立学校の教員として戒告の懲戒処分を受けたことがあったという。教諭は「過去に処分を受けたことを忘れかけていた」旨の説明をしているという。 市教委は「二度、懲戒処分を受けるのは例が少ない。処分の重大さの意識が薄いような印象だった」と説明。天野元教育長は「今後改めて綱紀粛正と服務規律の研修を徹底する」とのコメントを出した。 一方、市も同日、宮城野区区民部の男性主査(37)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性は8月27日、青葉区の路上で10代の女性にわいせつな行為をしたとして逮捕され、その後、不起訴処分となった。 市の聞き取りに「飲む仲間を探しており、歩いている女性に声をかけた」などと話しているという。市によると、今年度で市職員の懲戒処分事案は8件目だという。(阿部育子)

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