神戸高2刺殺事件 元少年に約9600万円の賠償命令 「両親の責任」は認めず 被害者の父「納得はいきません」

16年前、男子高校生が殺害された事件。神戸地方裁判所は服役中の元少年に約9600万円の支払いを命じました。 (堤敏さん)「本当におかしな判決やなと思います。納得はまったくいきません」 判決後、会見にのぞんだ堤敏さんは強い憤りをにじませました。 当時高校2年生だった息子の将太さん(当時16)は2010年、神戸市北区の路上で刃物で刺されるなどして命を落としました。 事件が急転したのは11年後。当時17歳だった元少年(32=服役中)が殺人の疑いで逮捕され去年10月、懲役18年の刑が確定しました。 父・敏さんらは「両親が監督、指導を尽くしていれば犯行は防げた」などとして、元少年と両親に対し約1億5000万円の損害賠償を求め提訴。その裁判の中で、元少年は事件の2日後に神戸から兄のいる千葉県へ引っ越していて両親や兄に「『自分が犯人かもしれない』と話した記憶がある」と話したというのです。 こうした状況などから、敏さんらは元少年の両親に対し「(元少年が)犯人であることを疑いながら転居させ発覚を困難にさせた」と責任を追及していました。 そして迎えた19日の判決。神戸地裁は元少年に対し、約9600万円の支払いを命じました。 一方で元少年の両親については「(元少年の)犯行を疑いつつ確定的に認識していたとまではいえない」と責任を認めませんでした。 将太さんの父・敏さんは「お金ではなく責任を問うための裁判。納得がいかない」と繰り返しました。 (堤敏さん)「(元少年の両親は)取り返しのつかないことをやってしまったという意識がないように思う。そこを理解させるために『責任はどうあれありますよ』という判決が欲しい」 敏さんは、今後については対応を検討したいとしています。

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