高校生などの少年がSNS上で「闇バイト」に誘われて犯罪に手を染めてしまうケースが問題となるなか、静岡県警が高校を回って注意を呼びかける活動を続けている。担当者は「少年法で守られているから大丈夫ではない」と強調する。 9日、クラーク記念国際高校静岡キャンパス(静岡市駿河区)で開かれた非行防止教室には、3年生の約20人が参加した。 県警の担当者が最初に言及したのが、5月に栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件だ。女性を殺害した実行役などとして、16~18歳の男子高校生5人が逮捕されている。「加担した高校生は、皆さんと同じでゲームや友だちとの遊びを楽しみにしていたと思う」とし、「犯罪に手を染めたことで、家に帰れず好きなものも食べられない状況に陥ってしまった」と語りかけた。 そのうえで「ホワイト案件」をうたう求人や、友人からの「人助けだよ」といった勧誘には応じないよう強調。「少年法で守られているから大丈夫、ではない。見張り役や紹介役だとしても捕まり、重い罪になってしまう」と話した。 生徒らは、「色んな人に相談するのが大事だと思う」「給料が良い求人でも、ちゃんと調べることが大事では」などと話し合っていた。 同校の靱矢修平・キャンパス長に「協力依頼書」を手渡した県警の川口勝生活安全部長は、「判断力が未熟な少年が、匿名・流動型犯罪グループに利用されている。教育現場を通じて、学生を加担させないための啓発をお願いする」と話した。 県警によると、「闇バイト」に加担した人の約3割が知人からの紹介がきっかけだという。注意点として、「高収入」「簡単」などの募集に軽い気持ちで応募しない▽応募後に身分証など個人情報を求められても応じない▽犯罪に加わる前に警察に相談する、などを挙げている。(山本達洋)