相次ぐ不祥事で卓越大認定の見通し立たない東京大学 松本文科相「コンプラ確保が重要」

文部科学省は3日、世界最高水準の研究力に向けて国が重点的に支援する「国際卓越研究大学」に、京都大を認定する方針を固めたと発表した。一方、不祥事の連続で認定の見通しが立たないのが京大と双璧をなす日本の頭脳、東京大。大学側は改革を急ぐものの、その前途は多難といわざるをえない。 「国際卓越研究大学は多額の資金が投入される。コンプライアンス(法令順守)の確保は大変重要だ」 京大が3校目となる卓越大に認定される見通しとなった3日の閣議後記者会見で、松本洋平文部科学相は強調した。 松本氏が指摘するように、京大と並んで日本を代表する大学である東大は、相次ぐ不祥事で認定される見通しが立っていない。 卓越大の制度が創設された当初、東大は認定が有力視されていた。しかし、医学部を舞台とした収賄事件などの不祥事を受け、認定を審査する文科省の有識者会議は昨年12月、東大を最長で1年間の継続審査とした。大学院医学系研究科の元教授が収賄容疑で逮捕された後の今年2月には、松本文科相が審査を打ち切る可能性にも言及した。 東大は4月、大学の管理体制を強化する改革案を公表。最高リスク責任者の配置や全学のリスクを一元的に集約する専門部署の設置などを盛り込んだ。藤井輝夫総長は「不退転の決意で断行する」と述べたが、信頼回復への道は半ばだ。

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