【北中米W杯】〝疑惑の審判〟決勝起用で「スペイン不利」の指摘 過去の逮捕歴も大報道

サッカーの北中米W杯決勝(19日=日本時間20日、米国・ニューヨーク)アルゼンチン―スペイン戦に、スロベニアのスラヴコ・ビンチッチ審判(46)が主審に起用されたことが波紋を呼んでいる。 国際サッカー連盟(FIFA)は16日に決勝の審判団を発表。主審と副審がスロベニアの審判団で構成されることになった。だが、頂上決戦に大抜てきされたビンチッチ主審は何かとお騒がせの人物として知られる。 決勝での起用が発表されると、世界各国のメディアが一斉にビンチッチ主審の逮捕歴を報道。フランス紙「レキップ」は「彼は麻薬密売と売春斡旋の容疑で逮捕された」と指摘し、その経緯をこう伝えた。 「2020年5月、ボスニア警察は麻薬密売、武器密売、売春斡旋の疑いのある犯罪組織を解体するため大規模作戦を実施した。ボスニア・ヘルツェゴビナのビイェリナ近郊の山小屋を急襲した際、警察はスラヴコ・ビンチッチと、売春組織に関与したとして告発されたセルビア人女優ティヤナ・アイフォンを含む35人を逮捕した」 ただし、この件に関しては不起訴となっており「ビンチッチは証人として拘束され尋問を受けたが、最終的に容疑が晴れた」としている。 肝心のピッチ上では〝疑惑の判定〟が注目されることも。「今季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の主審を務めた。特に注目すべきは、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)対レアル・マドリード(スペイン)の準々決勝第2戦で、エドゥアルド・カマビンガにわずか8分で2枚のイエローカードを与え、時間稼ぎを理由に退場処分としたことで話題を呼んだことだ。この判定はスペインで物議を醸した」と説明する。2回目の警告は反則にあたらないとの指摘が多く出ており、Rマドリードのアルベロア監督は「エドゥアルドの退場は理解できない。不公平だ。ビンチッチ主審はカマビンガがすでにイエローカードを受けていたことを知らなかったのではないか」と猛批判を展開した。 スペインクラブにとって不利な判定はこれだけではない。「バルサは彼に対して訴訟を起こすことを検討した」と同紙は指摘。「スロベニア人審判は、物議を醸す判定でたびたび論争の中心に立たされてきた。特に2022―23シーズンのCL、バルセロナ対インテル戦(0―1)では、ペドリのゴールが認められず、PKも失敗したことに激怒したバルセロナの首脳陣は、審判とそのアシスタントに対してUEFA(欧州サッカー連盟)に提訴を申し立てることも検討した」。スペインのファンにとっては〝敵〟のような存在となっている。 一方、22年カタールW杯では1次リーグのアルゼンチン―サウジアラビア戦を担当。アルゼンチンは1―2と敗れたが「主審はサウジアラビアに6枚のイエローカードを提示した」とサウジアラビア側にカードを〝乱発〟して話題となった。 今大会はアルゼンチン有利の判定が多発しているとの指摘が続いているが、大一番でのビンチッチ主審の起用は何を意味するのか…。

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