2026年7月22日、ロマンス詐欺に関与したとして、高知県警宿毛署は元プロテニス選手で会社員の女(54歳)を詐欺容疑で逮捕した。その1週間ほど前、国立香川大学の名誉教授男性が(71)「ロマンス詐欺の被害に遭い、900万円以上をだまし取られた」と実名で告白。今後、男性は自らの体験をベースに、詐欺被害対策のための活動をするという。 2026年6月、警察庁が発表した統計「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」によると、2025年における日本の「SNS型ロマンス詐欺」の被害総額は約546億4000万円、認知件数は5645件だった。被害額は前年に比べて145.5億円、件数は1821件も増えており、早急な対策が必要だ。 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは、メンタル心理アドバイザー、夫婦カウンセラーの資格を持つ。「ロマンス詐欺は、単なる金銭詐欺ではなく、自尊心や他者への信頼を傷つける犯罪です。そのショックで、命を絶ってしまう人もいます。また、生活そのものが変わってしまう人も少なくありません。ロマンス詐欺の被害者と家族からの相談も目立ち始めました」 山村さんは学生時代に警察官を希望していたが、当時は身長制限があり、受験資格はなかった。一般企業に勤務するが、目の前の人を助けたいという思いは強く、探偵の修業に入る。探偵は調査に入る前に、依頼者が抱えている困難やその背景を詳しく聞く。山村さんは相談から調査後に至るまで、依頼人が安心して生活し、救われるようにサポートをしている。 山村さん連載「探偵はカウンセラー」は、山村さんが心のケアをどのようにして行ったのかも含め、様々な事例から、多くの人が抱える困難や悩みをあぶりだしていく。個人が特定されないように配慮しながら、家族、そして個人の心のあり方が、多くの人のヒントとなる事例を紹介していく。 今回山村さんのところに相談に来たのは、39歳の会社員・芳美さん(仮名)だ。「父の行動を調べてほしいのです。女性に騙されているのかもしれません」と連絡をしてきた。 山村佳子(やまむら・よしこ)私立探偵、夫婦カウンセラー。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリング経験を持つ探偵として注目を集める。テレビやWeb連載など様々なメディアで活躍している。