今年3月、京都市伏見区で70代の両親を刃物で切り付けて殺害しようとした疑いなどで逮捕された長男について、大阪府警は17日、事件の直前に母親の自宅に火をつけた疑いで再逮捕しました。逮捕は3回目です。 放火の疑いで再逮捕されたのは、住居不詳・無職の北峯教男容疑者(50)で、警察によりますと、3月4日午後2時ごろ、大阪府門真市の母親の自宅に何らかの方法で火をつけた疑いがもたれています。 通行人の男性が火事に気づいて消防に通報し、火は約1時間で消し止められましたが、木造2階建ての住宅約13平方メートルが焼けました。当時母親は家におらず、ケガ人はいませんでした。 北峯容疑者は同日午後4時ごろ、京都市伏見区桃山町の路上で、70代の両親の顔や手などを刃物で切りつけて殺害しようとした疑いで3月8日に逮捕されていて、その後、現場近くにあった父親の車に火をつけた疑いで再逮捕されていました。 防犯カメラの捜査などから、北峯容疑者が母親の自宅を放火した疑いが強まったということですが、北峯容疑者は調べに対し、「黙秘します」と話しているということです。 北峯容疑者は、殺人未遂の疑いで逮捕された際の調べで、「父と母と話し合いたい」と話していたほか、2023年以降、家族間のトラブルで計5回、警察に相談があったということで、警察は家族間のトラブルが事件と関係しているとみて、詳しいいきさつを調べています。〆