神奈川県警国際捜査課と山手署は21日、関税法違反の疑いで、パキスタン国籍で東京都葛飾区、無職の男(31)を再逮捕した。 再逮捕容疑は、東京都新宿区の会社役員の男(24)=同容疑で逮捕=と共謀して昨年7月30日、通関業者を介して、横浜税関に年式の古いトヨタ自動車の高級ミニバン「アルファード」など計4台をタイに輸出すると虚偽申請し、盗難車のアルファード4台(計約3200万円相当)を輸出しようとした、としている。 同課によると、無職の男は「うその輸出申告には一切関わっていない」と供述、容疑を否認している。 4台は同年6~7月に愛知県内で盗まれた車両で、虚偽申請した車体番号が記されたプレートが溶接されていた。通関業者には申請車両をコンテナに積み込む作業を収めた資料が添付されていたといい、同年8月1日に同税関の検査で申告と異なることが判明した。 同課によると、2人はともにパキスタン出身で、第三者を介して知り合った。無職の男は今年3月、別の盗難車をタイへ不正輸出しようとしたして、県警に同法違反容疑で逮捕されていた。