米コロンビア大図書館でパレスチナ支援デモ、警察が学生40人以上拘束

Ryan Murphy Jonathan Allen [ニューヨーク 7日 ロイター] – 米コロンビア大の図書館で7日、パレスチナへの支援を呼びかけるデモが行われ、図書館の一部を占拠した少なくとも40─50人の学生が ニューヨーク市警察に身柄を拘束された。 パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの攻撃に抗議する昨年のデモ以降で、大学での最大級のデモとなった。 ソーシャルメディアに投稿された動画や画像では、抗議者の大半はマスクを装着し、ガザの支援や解放を求めるスローガンを掲げていた。 コロンビア大は7日発表した声明で、大学の警備員が学生らに学生証の提示を求め、デモ参加者に解散するよう命じたと説明。応じなかった学生は大学の規則に違反したため今後処分され、逮捕される可能性もあるとしていた。 コロンビア大の関係者は、学生による図書館占拠が不法侵入に当たるとして、ニューヨーク市警察に支援を要請したと表明。大学の警備員2人が負傷したと述べた。 同市のエリック・アダムズ市長はNBC系列局のインタビューで、コロンビア大が応援を求めてきたため、市警が警察官を大学内に送り込んだと話した。 ニューヨーク州のホークル知事は交流サイト(SNS)で「誰もが平和的に抗議する権利を持っている。しかし、暴力、器物損壊、財産の破壊は完全に容認できない」と述べた。 警察到着前には、大学の警備員が図書館の扉を施錠し、さらなる学生の立ち入りを制限。外では小競り合いが発生し、学生1人が負傷したとみられる。別の1人は担架で運ばれた。 トランプ大統領はコロンビア大での昨年のデモについて、反ユダヤ的であり、大学がユダヤ人学生の保護を怠ったことが示されたと非難。トランプ政権は今年3月、コロンビア大への多額の補助金を取り消した。

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