知人から外国製の高級腕時計1個を詐取したとして京都府警は5日、詐欺の疑いで、京都市南区唐橋赤金町の会社役員、小松直哉容疑者(40)を逮捕した。「詐欺をするつもりでやったわけではない」などと供述し、容疑を否認している。 小松容疑者は「マグマ小松」と交流サイト(SNS)などで名乗り、紳士オーダースーツ販売店を展開していた。 逮捕容疑は昨年9月30日、京都市右京区の不動産会社の男性役員が2億2千万円で購入した外国製の腕時計1個について、「2億3千万円で転売できる」などと持ちかけ、だまし取ったとしている。 府警によると、腕時計を購入した男性が売却先を探していたところ、小松容疑者が売却益を分配し、購入価格に加えて500万円を支払う話を持ちかけた。しかし容疑者は別の買い取り業者に腕時計を1億9800万円で売却。このうち1億4500万円を男性に支払ったが、残りは支払われなかったという。 男性は今年5月に容疑者を刑事告訴。容疑者は多額の債務を抱えていたといい、府警は動機などを調べる。