米総合格闘技UFCのヘビー級王者ジョン・ジョーンズ(37=米国)が21日、引退を表明したと米スポーツ専門局ESPNが報じた。 ジョーンズは自身のXに「本日、UFCからの引退を正式に発表します。これは熟考を重ねた上での決断であり、この数年間の道のりに心から感謝の意を表したいと思います」と投稿。今後については「人生のこの章を終えるにあたり、新たな機会と挑戦を楽しみにしています。MMAはこれからも私の一部であり、このスポーツにどのように貢献し、新しい方法で人々に刺激を与え続けられるか、今からワクワクしています」と記した。 また、UFCのダナ・ホワイトCEOもアゼルバイジャンで開催された「UFCファイトナイト」で会見し、ジョーンズから20日に電話で引退の意思を告げられたことを明かした。ジョーンズとの統一戦が予定されていた暫定王者トム・アスピナル(32=英国)が正規王者に昇格するという。 米ニューヨーク州ロチェスター出身のジョーンズは2008年に20歳でプロ総合格闘技にデビューし、11年3月にUFC史上最年少記録となる23歳8カ月で世界ライトヘビー級王座を獲得。23年3月にはUFCヘビー級王座を獲得して2階級制覇を達成した。度重なるドーピング検査での陽性歴、暴力事件・交通事故・警察車両破壊などで何度も逮捕されるなどトラブルメーカーでありながら、通算30戦28勝1敗(失格)1無効試合で「MMA史上最強」と評価されることも多い。