【ソウル聯合ニュース】昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国前大統領による「非常戒厳」宣言を捜査する特別検察官チームが尹氏を逮捕したことの適切性を判断する適否審査が18日午前、ソウル中央地裁で開かれ、約6時間後に終了した。 同地裁は早ければこの日のうちに尹氏を釈放するかどうかを決定する。尹氏は勾留先のソウル拘置所(京畿道義王市)で結果を待つ。 非公開で行われた審査は午前10時15分ごろに始まり、午後4時15分ごろまで続いた。 審査では尹氏側と特別検察官側が逮捕の正当性や証拠隠滅の懸念などを巡り、激論を交わした。 尹氏側は約140枚の資料を用意し、約2時間かけて釈放の必要性を主張した。 特別検察官が逮捕状の容疑に記載した五つの容疑については起訴済みであり、裁判が進行中の内乱事件に含まれているとし、同じ容疑では再逮捕ができないと強調した。 また尹氏の健康状態を裏付けるための診断書などの関連書類も提出された。 一方、特別検察官側は約100枚の資料を用意し、勾留の必要性を説明。重大犯罪であるため釈放してはならないと主張した。釈放すれば懐柔や圧力などで関係者の供述を変えさせるなどして証拠隠滅を図る恐れがあるとし、勾留が必要との立場を示した。 尹氏も悪化した健康状態を自ら説明し、釈放の必要性を訴えた。 関連法により、審査の結果は審問終了から24時間以内に出さなければならない。 尹氏側弁護団は16日、尹氏の逮捕の適否審査をソウル中央地裁に請求した。尹氏側の主張が認められれば、尹氏は釈放され、在宅のまま取り調べを受け、裁判に出席することになる。請求が棄却されれば、勾留は維持される。