同居する伯父(52)のみそ汁に毒性のあるキョウチクトウの葉を入れて殺害しようとしたとして、千葉県警市原署は1日、同県市原市の高校3年の少年(18)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認め、「伯父のいびきがうるさかったため殺そうと思った」と供述しているという。 少年は7月17日午後6時過ぎ、JR千葉駅構内で女性2人を金づちで殴ったとして現行犯逮捕され、暴行の非行内容で家裁送致されていた。千葉家裁はこの日、少年の観護措置を取り消した。 市原署によると、少年は7月17日午後0時15分から25分ごろ、刻んだキョウチクトウの葉を致死量を超えてみそ汁に混入させて伯父に飲ませた疑いがある。 伯父は味の違和感から吐き出したが、深夜まで腹痛などが続いた。少年が千葉駅の事件で逮捕された後に自ら119番通報した。千葉市内の病院に搬送されたが結果的には軽症だったという。 キョウチクトウは街路樹や公園の植栽に使われるほか、購入することもできるが、オレアンドリンという毒素が含まれる。同署は少年が入手した経路などを調べている。(宮下晶、植松敬)