〝性的サービス〟で女4人が摘発された西川口の「18禁」サウナ 本誌が報じていたサービスの「中身」

かつては「NK流」の本場として全国に名を馳せた西川口。当時の性風俗店は一掃され、往時の名残はほぼ姿を消した街で、4日までに埼玉県警は風営法違反(禁止区域営業)の疑いで経営者・クァッ・ミンジャ容疑者(61)ら韓国籍の女2人と中国籍の女性従業員2人を逮捕した。8月10~9月3日の間に営業禁止区域内で性風俗店を営業し、不特定の男性客に性的マッサージを行ったり、その手助けをした容疑だ。 「摘発された『西川口グリーンサウナ』は’19年に公衆浴場として届け出をしており、店内にはサウナと浴場がありました。しかし、一部のコースを選ぶと、アカスリとマッサージにくわえて性的なサービスを1万円前後で受けることができたようです。店では5~6人ほどの従業員が働いていたとみられます。県警は少なくとも直近1年間で1万人の客が訪れ、1億円以上を売り上げていたとみて捜査しています」(全国紙社会部記者) 『FRIDAYデジタル』では今年の3月にアングラ探検家でYouTuberのパイナポー裏ch氏による同店の潜入ルポを報じていた。当時の記事を再掲する。 ◆NK流亡き街でいまだ営業を続ける〝アングラサウナ〟 西川口。川口といえば最近クルド人コミュニティと地域住民との摩擦がニュースで取り上げられて何かと話題の街だ。西川口駅西口を出てすぐのところには風俗街があり、ソープランドや店舗型ヘルスが立ち並んでいる。 1952年に川口オートレースが開設されたあとの1954年に西川口駅も開業し、それに伴って風俗街も発展していった。浦和競馬場やBOAT RACE戸田(戸田競艇場)も近い距離にある。ギャンブルで勝っても負けても、男は風俗に行きたくなるものだ。西川口という街は今に至るまでずっとその需要に応えてきた。 そして西川口といえばNK流だろう。「西川口流」の略で、いわゆる本サロ(本番サロン)。店の構えや内装はピンサロだが、店内では1万円前後で20代の日本人女性が本番行為を提供している、という店が全盛期には200軒以上存在した。’00年代半ばまでの話だ。 栄華を誇ったNK流は令和の時代を待たずに壊滅してしまったが、ここ西川口にはまだとある変わった店がある。先に言ってしまうとそれはサウナなのだが、こうやって記事にするのだからもちろん普通のサウナではない。「紳士専用」であり「未成年立ち入り禁止」の「アングラサウナ」である。 ◆「アングラサウナ」が西川口に存続してきた理由 端的に言うと「性的サービスがあるサウナ」なのだ。都市伝説ではないし、これまでまったく存在が知られていなかったわけでもない。少し裏風俗的なことに興味がある方ならご存知の方も多いだろう。 そのアングラサウナは西川口の駅を挟んで2軒存在する。名称は○○○○サウナと○サウナだ。私はどちらの店も取材したが、驚くほどサービス内容は同じだ。金額も大差ない。あまりにも同じなので系列店かと思ったほど。両店ともかなり非日常な体験ができると評判だ。 ○○○○サウナの場合は、アカスリとマッサージ60分で9000円のコースを頼むと、丁寧なアカスリを受けてさっぱりした後に本格的はマッサージがあり、身体をほぐしてもらう流れでそのサービスが受けられる。 なぜ、こうした普通ではないサウナが西川口に存在するのか。これは推測だが、西川口駅周辺には銭湯がない。NK流を利用した後に身体を洗う需要があったのではないか。ポイントはNK流が本サロだったということだ。おそらく大多数の店にはシャワーがなかったはずである(※ヘルスとサロンの最も大きな違いはシャワーがあるかないかだ)。 女性と交わったあとの汗を綺麗に流して家路につきたいという男性が多かったのだろう。そこで銭湯サウナに加えてアカスリと抜きのサービスをつければ、西川口に来る男性の需要にさらに応えられる、とサウナを作った人は考えたのではないかと思う。ちなみに○○○○サウナは’00年代前半から存在しているが、NK流は’06年には国家権力により一掃され1軒残らず壊滅した。 NK流は無くなってしまったが、これらのアングラサウナは現在も西川口のシンボルとして営業を続けていたのだ。 取材・文・撮影:パイナポー裏ch

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