【JPドラゴン】フィリピンにさらに十数人のメンバーがいるとみて捜査 秘匿性の高い通信アプリで国内の「受け子」「出し子」とやりとりか

フィリピンを拠点にした犯罪集団「JPドラゴン」のメンバーとみられる男6人が、特殊詐欺に関与した疑いで、逮捕された事件についてです。警察は「JPドラゴン」が、およそ250人から少なくとも9億円をだまし取ったとみて、調べを進める方針です。 ■平山翼記者 「今、JPドラゴンのメンバーとみられる男たちが、福岡空港から出てきました。フードを被り下を向きながら移送されていきます。」 11日午前11時ごろ、福岡県警の捜査員によって福岡に移送される男たち。フィリピンを拠点にした犯罪集団「JPドラゴン」のメンバーとみられています。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、三本竹 朗容疑者(27)ら20代から40代の男6人です。おととし4月、埼玉県の当時89歳の男性に、警察官をかたるウソの電話をかけて、男性の家を訪れた別の人物に、キャッシュカードを受け取らせ盗んだ疑いが持たれています。 福岡県警は逮捕状を取り、ことし5月、フィリピンで6人の身柄が確保されたことから10日、移送中の飛行機の中で逮捕しました。 警察は6人の認否を明らかにしていませんが、6人は、いわゆる「かけ子」や「指示役」でした。「指示役」が、国内にいる「受け子」や「出し子」に連絡を取る際は、秘匿性の高い通信アプリを使ってメッセージのやりとりしていたとみられています。 「JPドラゴン」は高齢者をターゲットに、警察官をかたったウソの電話をかける手口などで、2019年以降、全国20都府県でおよそ250人から少なくとも9億円をだまし取ったとみられています。 警察は、今回逮捕された6人以外にも、フィリピンに十数人のメンバーがいるとみていて、グループの実態解明に向け調べを進める方針です。

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