公選法 「モリナガ」社長ら買収容疑で再逮捕

7月の参議院議員選挙で、パチンコ店運営会社の社長らが特定の候補者に投票する見返りに報酬の約束をしたとして逮捕された事件の続報です。 警視庁など合同捜査本部は、社長ら3人が県内の系列店でも従業員100人余りに同様の約束をしたとして16日再逮捕しました。 パチンコグループ『デルパラ』などの運営会社社長、李昌範容疑者らは7月初旬、系列店の店長が出席したウェブ会議などで「自民党比例代表の阿部恭久候補に投票すれば1人3千円から4千円の報酬を支払う」と指示、デルパラの従業員約60人に報酬を約束した疑いで先月逮捕されました。 16日再逮捕されたのは、李昌範容疑者のほか幹部2人の、合わせて3人です。 李容疑者らは、同様の手口で県内にある「モリナガ」の従業員100人余りに対し、投票の見返りに報酬を約束した買収の疑い。 1都7県の警察による合同捜査本部は、買収の約束をした対象が250人以上に上るとみています。 公職選挙法は金銭などによる票のとりまとめを禁止し、実際に受け渡しがなく約束しただけでも違法、応じた側も処罰の対象となります。 李容疑者らの指示を受け実際に「モリナガ」の従業員ら約100人が候補者名を記載した比例区の投票用紙をスマートフォンなどで撮影し、「モリナガ」の幹部らに送信していたということです。 報酬は残業代名目で、社員には4千円アルバイトには3千円の支払いを約束しましたが実際に支払われたケースはなかったということです。 県警は「捜査に支障がある」として李容疑者らの認否を明らかにしていません。 なお、自民党から出馬した阿部さんはパチンコ業界の全国組織の理事長を務めていて、7月の参院選では8万8000票あまりを獲得しましたが落選しました。 ANNの取材に「何も関与していない」としています。

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