<1分で解説>旧統一教会の韓総裁逮捕 事件の内容は

韓国の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)容疑者が23日、政治資金法違反などの疑いで韓国の特別検察に逮捕され、正式に収監されました。韓国の聯合ニュースが伝えました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「旧統一教会の韓総裁逮捕」を解説します。 Q いつどこで逮捕されたの? A 特別検察が逮捕状を請求し、韓総裁は22日にソウル中央地裁で開かれた逮捕状の審査に出席後、ソウル拘置所で結果が出るまで待機していました。23日に逮捕されてソウル拘置所に収監されました。 Q どんな宗教団体だったっけ? A 世界平和統一家庭連合は韓国発祥の宗教団体で、日本にも多くの信者がいます。今年3月には日本の法人が東京地裁から解散命令を受けました。 Q どうして韓総裁が疑われているの? A 韓総裁は2022年、教団の幹部ユン・ヨンホ被告=請託禁止法違反罪などで公判中=と共謀し、前大統領の尹錫悦(ユン・ソンニョル)被告=内乱罪などで公判中=の妻や側近に金品を渡した疑いが持たれています。 Q 金品って具体的にはどんなものだったの? A 英ブランド「グラフ」のダイヤモンドのネックレスや仏ブランド「シャネル」のバッグなど、高価な贈り物だったとされています。 Q どうして贈ったの? A 教団側は、尹氏が大統領に就任した後、教団の事業で便宜を図ってもらうためだったと特別検察はみています。 Q 事件の端緒は何だったの? A きっかけは、尹前大統領夫妻と関係の深い占師チョン・ソンベ氏が、旧統一教会の元幹部から贈り物を受け取っていたことが明らかになったことでした。 Q 教団や韓総裁は容疑を認めているの? A 韓総裁は任意の事情聴取で容疑をおおむね否認していましたが、教団元幹部のユン氏が容疑を大筋で認め、韓総裁の承認を得て実行したと供述していました。逮捕を受け、旧統一教会は「裁判所の判断を謙虚に受け入れる」と声明を出し、「国民の皆さんに心配をおかけしており、心からおわびする」と謝罪しました。

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