大川原化工機冤罪事件、東京都公安委員長「あってはならないこと」

警視庁は25日、8月の人事異動後初となる警察署長会議を開き、本部の所属長や署長ら幹部264人が出席した。東京都公安委員会の広瀬道明委員長が冒頭のあいさつで、大川原化工機冤罪(えんざい)事件に触れ、「無実の方々を逮捕してしまったというあってはならないこと」と指摘した。 広瀬氏ら公安委員は警視庁が事件の検証をしていた際、臨時会議を含めて8回の公安委員会を開き、検証のあり方などについて意見をしてきた。広瀬氏はこの日、「公安部特有の問題が大きかった」としつつ、「警視庁全体の問題としてとらえ、反省と教訓をもとに新しい組織文化、職場風土を醸成する機会にしてほしい」などと述べた。 一方、迫田裕治警視総監は、「与えられた捜査権の重みを改めて肝に銘じ、真に必要な捜査を緻密(ちみつ)かつ適正に推進するため、『基本に忠実に』を徹底するように」と訓示した。(八木拓郎、西岡矩毅)

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