おととし、知り合いの男性から不動産の売買名目で約4000万円をだまし取った疑いで熊本市南区に住む自称会社役員の男が逮捕されました。 男は警察の調べに、「だますつもりはなかった」と供述し、容疑を一部否認しているということです。 詐欺の疑いで逮捕されたのは熊本市南区田迎に住む自称会社役員、中西 俊朗 容疑者(67)です。 警察によりますと、中西容疑者はおととし、東京都に住む高齢の男性(80)に対し、「物件の購入費用の提供をお願いできませんか」などと嘘を言い、約4000万円をだまし取った疑いが持たれています。 去年8月、中西容疑者と男性の金のやりとりを仲介した共通の知人から警察に相談があり、事件が発覚しました。 警察の調べに対し、中西容疑者は、容疑を一部否認、金を受け取ったことは認めているものの、「だますつもりはなかった」と供述しているということです。 中西容疑者が土地や物件を購入した形跡はないものの、男性に対し、「不動産を購入し、修理後に転売して出た利益を分けよう」と誘っていたとみられています。 警察が、詳しい状況を調べています。