◇旧統一教会総裁を起訴 尹前政権と「政教癒着」 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは尹前政権を巡る政教癒着疑惑に絡み政治資金法違反などの疑いで逮捕した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁を起訴した。同チームが発表した。特別検察官チームは先月23日に韓氏を逮捕した。韓氏は健康問題を理由に取り調べに十分に応じていないほか、供述を拒否する意向を示している。先月30日には逮捕が適法かどうかを問う適否審査を裁判所に請求したが、翌日に棄却され勾留が維持された。 ◇李大統領 休暇中に火災発生の政府システム拠点視察 中部・大田にある国家情報資源管理院で火災が起き、政府の行政システムがまひした問題で、李在明(イ・ジェミョン)大統領は同院を訪れ、復旧状況の報告を受けた。李大統領はこの日、年次休暇を取っていたが、政府の電算システムがまひした問題の重大性を考慮し、火災現場を訪問した。行政システムの復旧率は10日時点で30.2%となっている。ただ、火災発生から2週間が経つ9日になって停止した政府の行政システムを647件から719件に訂正している。李大統領の現場訪問は対応に問題があるとの指摘を受けてのものとみられる。 ◇尹前大統領 追起訴の2回目公判に出席せず 特別検察官が尹錫悦前大統領を特殊公務執行妨害などの罪で追起訴した事件の2回目の公判がソウル中央地裁で開かれたが、尹氏は出廷しなかった。裁判所は、被告の出廷拒否には正当な理由がないとして、次回公判から本人不在のまま公判を進める欠席裁判を行うかどうかを決めると説明した。尹氏は7月10日に再逮捕された後、内乱首謀罪などに問われた裁判に13回連続で出廷せず、先月26日に開かれた追起訴の初公判と保釈請求に関する審問には姿を見せた。 ◇連休明けのウォン相場 対ドルで急落 秋夕(チュソク、旧暦8月15日)連休明け10日のソウル外国為替市場で、ウォンが米ドルに対して急落した。10日午後3時半時点で前営業日(2日)比21.0ウォン安・ドル高の1ドル=1421.0ウォン(約152.8円)。同時刻では4月30日(1ドル=1421.0ウォン)以来のウォン安・ドル高水準となった。 ◇北朝鮮軍事パレード 10日夜開催の公算大 韓国軍当局は、北朝鮮で朝鮮労働党創建80年を迎える10日の夜に閲兵式(軍事パレード)が開催される可能性が高いと判断している。韓国軍合同参謀本部の関係者は同日、記者団に対し「(北朝鮮が)今、装備やミサイルなどを動員して予行演習を行っている」とし、「きょうの夜間に行う可能性が高いとみている」と述べた。北朝鮮は2020年10月の党創建75年の閲兵式以降、7回の閲兵式を全て夜間に行っている。 ◇行政安全相 特定の国対象の集会・デモに厳しく対処するよう指示 行政安全部は、尹昊重(ユン・ホジュン)同部長官が国家警察委員会に対し、特定の国や国民を対象とする集会やデモに警察が厳しく対処するよう求めたと発表した。このところ、反中デモをはじめとする集会やデモが増加し、外国人コミュニティーの中で不安が高まっている。行政安全部は、集会やデモが続けば社会の安全のみならず国同士の関係にも悪影響を及ぼす恐れがあることを考慮したと説明した。