メラニア氏、プーチン氏と「開かれた対話チャンネル」 ウクライナの子ども8人が家族と再会

(CNN) メラニア・トランプ米大統領夫人は18日、ロシアがウクライナの子ども8人について保護者との再会を認めたと明らかにした。ロシア当局とメラニア氏側の間ではここ数カ月、戦争で家族から引き離された子どもたちを巡る非公開協議が行われていた。 メラニア氏が明かしたところによると、ロシアのプーチン大統領に宛てた8月の書簡でウクライナ戦争の子どもたちへの影響について伝えて以来、プーチン氏との間には「開かれた対話チャンネル」が存在するという。今回の子ども8人は全員、過去24時間以内に家族の元に帰還。双方はロシアの侵攻で離ればなれになった他の子どもたちの再会に向け、引き続き協力していくことを約束した。 メラニア氏はホワイトハウスで行った短い演説で、「これは継続中の取り組みだ」「近い将来、さらに多くの子どもたちを家族と再会させる計画がすでに進んでいる。早く平和が訪れることを願っている。平和は子どもたちから始まる」と語った。 ただ、トランプ政権はウクライナの子ども数万人の強制移送を含め、ロシアによる戦争犯罪の証拠を追跡する「ウクライナ紛争監視団」への資金を削減している。 ウクライナ紛争監視団はイエール大学人道研究所が運営しており、国務省の支援を受けて2022年に設立された。「ロシアによる戦争犯罪や、ウクライナでの他の残虐行為の証拠を収集・分析し、広く入手可能にする」ことを目的とする。 事情に詳しい情報筋によると、紛争監視団のデータベースには、ロシアによって100カ所から拉致されたとされるウクライナの子ども3万人以上の情報や身元が含まれていた。 国際刑事裁判所(ICC)はウクライナの子どもたちの強制移送容疑に絡み、プーチン氏の逮捕状を発行している。 トランプ大統領は8月、メラニア氏に代わり「平和」の書簡をプーチン氏に直接手渡した。書簡では戦争開始以降にロシアによって拉致されたとされるウクライナの子どもたちに具体的に触れていないものの、紛争が子どもたちに与える影響全般を考慮するよう促していた。

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