東京・歌舞伎町で買春をしようとした男性をホテルに誘い出した後に暴行し、現金110万円を奪ったとして、警視庁新宿署は28日、東京都江戸川区松島1、無職、高橋和真容疑者（25）ら21～34歳の男女8人を強盗傷害容疑で逮捕したと発表した。 8人は歌舞伎町の「トー横」で出会ったグループ。被害男性は歌舞伎町の路上で10代の少女から売春を持ちかけられ、ホテルに行った後に路上で8人に囲まれたといい、警視庁は「美人局（つつもたせ）」の手口だったとみて調べている。 逮捕容疑は2月24日午前1時半ごろ、新宿区百人町1の路上で、外国籍の50代男性に「（買春を）家族にばらすぞ」と因縁をつけて顔を殴って全治1カ月の重傷を負わせ、現金110万円が入ったリュックサックを奪ったとしている。 高橋容疑者は「取り押さえただけで金は取っていない」と供述しているという。 警視庁によると、男性は一緒にホテルに入った少女がすぐに部屋から出ていったため、後を追って外に出たところ、8人に囲まれて暴行を受けた。「車を買うため」と多額の現金を持ち歩いていたという。 警視庁は、この少女も8人と共謀する仲間だったとみて逮捕状を取って行方を追っている。 8人のうち高橋容疑者ら5人は、今回の事件前日にも新宿区歌舞伎町の路上で10代の男子大学生を殴ってキャッシュカード1枚を奪ったとして9月に強盗容疑で逮捕され、処分保留となっている。【朝比奈由佳】