医師ではないのに医療用「レーザー脱毛器」を使い、脱毛の施術をしたなどとして、県警生活安全捜査課などは13日、医師法違反(無資格医業)などの疑いで、長崎県雲仙市愛野町乙、エステサロン経営、女性容疑者(51)を逮捕した。 逮捕容疑は昨年11月から今年5月までの間、島原市内で医師でないにもかかわらず、30~60代の男女4人に対し、それぞれ複数回にわたって医療用レーザー脱毛器による施術をした疑い。また、施術前に料金や施術期間を記した「概要書面」を交付せず、施術内容を確認する「契約書面」にも不備があった特定商取引法違反(書面不交付、不備書面交付)の疑い。 医療用レーザー脱毛器を用いた脱毛は、毛根に照射して発毛組織を破壊するため、医師や、医師の指示を受けた看護師による施術が定められている。同課によると、女性容疑者は医療機関の一角で脱毛やマッサージをするエステサロンを開き、脱毛器は借りていた。顔や手脚、脇などの脱毛を目的に同サロンで施術を受けた客は30人以上いるとみられ、やけどなどの健康被害が報告されていないか捜査中。