2025年8月、青森県平川市にある実家だった空き家に火をつけて全焼させたとして、警察は46歳の男を逮捕しました。 男は調べに対し「自殺しようとした」と話しているということです。 ■3棟全焼の火事 2025年8月、平川市の空き家など3棟が全焼した火事。3か月余が経った27日、逮捕されたのはかつてこの場所に住んでいた男でした。 須崎蓮 記者 「事件現場は平川市の住宅街です。工藤容疑者が火をつけたとみられる空き家から燃え移り、今は更地となっていますが、裏手の小屋が全焼しました。また、私道を1本はさんで、こちらの住宅も焼けました」 放火の疑いで逮捕されたのは、弘前市清原2丁目の無職・工藤康仁 容疑者(46)です。 工藤容疑者は、2025年8月19日の午後1時前、平川市猿賀明堂の実家だった空き家に火をつけて全焼させた疑いが持たれています。 工藤容疑者は足などにやけどをして入院し、警察は回復を待って27日に逮捕しました。 警察の調べに対して工藤容疑者は容疑を認め、捜査関係者によりますと「自殺しようとした」と話しているということです。 近隣に住む人は、火事の前後に不自然な点を感じていました。 近隣の住人 「(工藤容疑者は)燃えている空き家の入り口でしゃがんでいた」 「(燃え方が)普通じゃない。一瞬のうちに爆発したみたいだった」 「(火事の)2〜3日前から空き家なのに2階の窓が開いていて、その上にカーテンでもない布切れが下がって揺れていた」 空き家から燃え移り全焼した小屋の持ち主は、工藤容疑者の逮捕を知り、憤りを露わにします。 全焼した小屋の持ち主 「怒りを感じる。これからどうやって建てようかと。農家の物が焼けてしまった。頭にくる…」 警察は事件のいきさつなど調べを進めています。